2023/08/12 07:45

 さて、世界三大嗜好飲料(紅茶、コーヒー、ココア)の一つであるコーヒーは、いつ、どこで生まれ、飲用されるようになったのでしょうか?

 コーヒーの原産地はエチオピアのアビシニア高原と言われています。ただし、古くから口伝で伝えられてきたので定かではありません。コーヒーの起源についてはさまざまな伝説があります。特に有名なエピソード <やぎ飼いのカルディ>と<シェーク・オマール>をご紹介します。

<やぎ飼いのカルディ>
 アフリカのアビシニア(現エチオピア)に伝わるお話。羊飼いのカルディが、ある日、普段おとなしいヤギたちが興奮して踊っている姿を見た。様子を見るとヤギたちが茂みにあった赤い木の実を食べた後に踊り出すことがわかった。

 その話を近くの修道院の院長に話し、自分たちも試しにその実を食べてみると、頭がはっきりし気分もスッキリした。それ以来、修道院の儀式の際、眠気覚ましにこの実を使うようになったと伝えらる。



<シェーク・オマール>
 イエメンの港町・モカの話。シェーク・オマールというイスラム教の修道者が、無実の罪で町を追放されてしまった。ある日、山中を空腹でさまよっていると、美しい鳥が赤い木の実をついばんで陽気にさえずる姿を見た。

 オマールは、その実を摘み取って煮出して汁を飲んでみると、空腹や疲れが癒やされた。その後、オマールは町に戻り、この実を使ってたくさんの病人を救ったという。



 この2つのエピソードは伝説ですが、いずれにしても「頭がはっきりする」、「元気になる」といったコーヒーの持つ力が表現されているのは興味深いですね。

 あくまでも伝説です!