2023/08/05 08:00



 ”『自分好みの味』を知ることから” の最後になる第6回は、<6.抽出方法>です。

 コーヒーの抽出方法は、ペーパードリップ、フレンチプレス、サイフォン、エスプレッソなど数多くの抽出方法がありますが、基本的に抽出は①浸漬法と②透過法の2通りに分類することができます。

①浸漬法
コーヒーの粉を抽出したいお湯に浸して成分を引き出します。フレンチプレスやサイフォンなどが挙げられます。フレンチプレスの場合、お湯と粉の触れ具合を安定させやすいため、技術による味の違いが少ない淹れ方です。

②透過法
コーヒーの粉にお湯を注いで成分を引き出します。ペーパドリップやエスプレッソなどが挙げられます。ペーパードリップは、お湯と粉の触れ具合によって抽出される成分の種類や量が変わるため、抽出技術によって味に違いが出てきます。

 日本で最も一般的なペーパードリップは、家庭でもお店でも定番な淹れ方です。 ドリッパーにペーパーフィルターをセットし、コーヒーの粉の層を濾すように抽出する方法ですが、ドリッパーには「台形型」「円錐型」「ウェーブ型」などさまざまな種類があり、それぞれ構造が異なるため抽出するコーヒーの味わいも変化します。

 形が違えば、ドリッパー内にお湯が滞留する時間も長くなったり短くなったりと、お湯が通過する時間が変わることでコーヒーの濃度が変わり、スッキリした味やコクのある味にコントロールすることができます。

  皆さんはどんなドリッパーをお使いでしょうか?同じ豆・粉量・粒度でもドリッパーを変えれば、また違った味わいを楽しむことができますので、試してみてはいかがでしょうか!

これまで『自分好みの味』を知るために、味わいを形作る6つの要素をお話ししました。

[ 1.生産国+2.品種+3.生産処理 ] → 大まかな好みの味わいを知る

[ 4.焙煎+5.粒度+6.抽出 ] → 自分好みのコーヒーを抽出する

皆様の『自分好みの味』探しに少しでもお役に立てれば幸いです。

一杯のコーヒーを通して幸せな時間を過ごせますように!

”Every day is a good day”