2023/07/08 08:00
”『自分好みの味』を知ることから”の第2回は、<2.品種>です。
皆さん、コーヒーは植物の種子であることをご存知ですか。コーヒーは、「被子植物門双子葉植物網キク亜綱アカネ目アカネ科コーヒーノキ属」に分類されます。熟すと赤色や黄色の美しい果実を実らせます。
コーヒーノキには、私たちに馴染み深い種が大きく分けて2つ存在します。コフィア・カネフォラ(ロブスタ)とコフィア・アラビカです。
【コフィア・カネフォラ(ロブスタ種)】
ロブスタ種は、生産量がアラビカ種に比べて多く、品質的に劣るとされています。しかし、病害に強く、生産も比較的安定しているため、缶コーヒーやインスタントコーヒーに代表される加工用作物として消費されています。
【コフィア・アラビカ(アラビカ種)】
アラビカ種は、ロブスタ種に比べて生産量が少なく、病害に弱いのですが、高品質なコーヒーはアラビカ種から生産されています。
アラビカ種は、多くの品種を持ち、その品種によってコーヒーの味わいも大きく変わります。
【アラビカ種の品種】
ティピカ、ブルボン、カトゥーラ、カトゥアイ、ゲイシャ、マラゴジッペ、パカス、パカマラ、ジャバ、スーダン・ルメ、モカ、SL28 など
コーヒーにはたくさんの品種があります。品種が違えば、その味わいも異なります。品種によって、標高や気温、湿度などの条件でその育成状況や品質は、大きく変わり、ユニークな風味特性を作り出します。自分好みの味が、どの”生産国"と"品種”のマッチングになるのか試してみてはいかがでしょうか?
第3回は、<3. 生産処理>についてです。